仕事の合間に45分間だけ時間ができたので大慌てでプラド美術館に行く。ミュージアム・ショップに行って鉛筆でも買おうと思ったのだ。美術館に行くとそこのロゴ入りの鉛筆を買うことにしているので。ついでにいうとオレは「ロゴ入り」のものが大好きだが、ホテルやカフェなんかでロゴ入りのコーヒーカップや灰皿をくすねたりするのはよくないと思う。以後、慎しみたい。っていうかどこもかしこも経費節減の折、ロゴ入りのグッズそのものが全世界的に減少傾向にあるのは悲しむべきことだと思う。
チケット売り場で聞くと、ミュージアム・ショップは改札の中にあり、つまり、正規のチケットを買わないと入れないとのこと。仕方なく6ユーロの入場券を買って、展示物には一切眼もくれずにショップに直行。鉛筆を数本買う。しかし天下のプラド美術館にしてはかなりちゃちなミュージアム・ショップだった。
2日後の日曜、朝8時半起床。パリに戻るために午前11時半にホテルのロビー集合・出発ということになっており、ゆっくり朝ごはんでも食べて・・・と思いつつ2日前にプラド美術館でもらっておいたパンフレットを見ると9時開館と書いてあったので、急に思い立ってタクシーでプラド美術館に急行。冷たい雨が降っており、チケット売り場には誰もいない。また6ユーロ払って入場。
チケット売り場が閑散としていたので中は空いているかと思ったらそうでもなく、(特に日本からの)団体さんが結構いてそんなに空いてなかった。20年前に一度だけ参加したことのある団体旅行を思い出す。あれはつらかった。何がってスケジュールが。朝4時起床、なんて普通なんだもん。
さて、1時間半しか時間がないので文字通り駆け足で名作を観る。たとえば
ラス・メニーナス/ベラスケスとか
裸のマハ・着衣のマハ/ゴヤとか
胸に手を置く騎士の肖像/エル・グレコとか。
駆け足で、パンフレットに書かれた「当館所蔵の傑作たち」のリストをひとつひとつつぶすようにオリジナルを観ていくうちに、こんなことに何の意味があるのか?という疑問がわいてくる。手元に「傑作たち」のサムネイルがあり、それと実物を照合していく作業。しかも団体さんの頭でよく見えないし。ひとつの照合が終了したら次の照合へ、という単純作業の繰り返しは、夏休み恒例のポケモン・スタンプラリーとさして変わらないではないか。
「だから言わんこっちゃない」とデュシャンが苦虫を噛み潰しているような気がしてしまいました。
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